Corporate Mission

社是:建設資材の供給を通じて日本の発展に資する

社訓:一、品質に絶対の責任を持て

   一、顧客の要求に対して徹底的に考え抜け

   一、取引先には礼節を持って交渉に臨め

   一、挑戦を怠らず人間を磨き後進を育てよ

   一、不正は絶対にしない・見過ごさない

社是建設資材の供給を通じて日本の発展に資するについて

創業当時の日本は敗戦により十分な資材を持たず、建設もままならない状況でした。そこから立ち上げた会社であることを鑑みれば、正に日本国土の発展に資するために鋼管や鉄骨の卸売事業を始めたと言っても過言ではない状況でした。そんな状況の中で長谷川興産を創業した長谷川泰示郎の言葉は、創業当初の社員たちに信念の強さと使命感を与えるものでした。現在でもこの「社是」を掲げているのは、時代は変わっても人々の暮らしを支える「建設」という行為は、国の発展の基礎であるという考えに基づいています。その「建設」に資材を供給することで国土の発展に資するという姿勢は、現在でも長谷川興産の社員たちが大切にしているものです。

それに続く社訓は5点ありますが、昭和24年に社訓を最初に定めたときは上から3点のみでした。昭和35年、多摩営業所(現・西東京営業所)開設の際に、新たに現在の社是が発表されました。

「品質に絶対の責任を持て」というのは、創業者泰示郎が常に社員に伝えていた言葉です。「私たちが扱う建設資材は日本の国土を支えるものである。品質に対し社員個々が絶対の責任を持て」と。当時は会社が品質に責任を持つというよりも、営業マン個々が自分の目で品質を確かめ、絶対の責任を持って顧客に届けることを強いていました。その精神は今でも健在で、当社の新入社員教育の要は取り扱う商品に社員個々が責任を持つということです。工場や運送会社のミスであっても他責は許されない徹底した責任教育が行われます。

「顧客の要求に対して徹底的に考え抜け」というのは、安易にできないと言わないことであり、声なき要求に耳を傾け、顧客が要求さえしていないことを徹底的に考え抜いて実現する姿勢です。創業時には規格モノの鋼材や鋼管を流通させるだけの単純な商売でしたが、建設現場で行われている溶断や穿孔などの加工を、あらかじめ図面から読み取って工場で施工してから現場に納品する形に変えたことが、現在に続くビジネスの基礎となりました。こうした姿勢を個々の社員が持って、徹底的に考え抜くことで、今日までビジネスを発展させてきました。

「取引先には礼節を持って交渉に臨めは、昭和20年代の営業社員たちが仕入先である鉄工所との交渉に難航し、要求した加工精度に達しなかったり、要求を断られたりする中で、取引先と対立することがあり、そうした状況の中で生まれた言葉です。こちらが発注者であるからこそ、礼節を持って丁寧に交渉を進めることが顧客への貢献になり、また長期的な関係性構築の鍵になることを泰示郎は繰り返し営業社員たちに説いていました。特に立場の弱い取引相手に高圧的に接することを厳しく禁じており、仕入先に対して威圧的な態度を取ったベテラン営業社員を即日解雇したこともあるくらい徹底していました。

「挑戦を怠らず人間を磨き後進を育てよ」は、「営業成績を上げらるようになってきた社員こそ新たなことへの挑戦を怠るな」「商売が上手くなりたかったら人間を磨け」「自分の営業成績を中心に考えるなら辞めて他へ行け、後進を育てることにこそ仕事の意義がある」といった泰示郎の口癖を、当時の役員がまとめて言葉にしたものです。この理念の通り、当社では挑戦を高く評価すること、事業を通じた人間教育、自分の仕事よりも後輩の指導を優先することを教育の柱としています。現在では、「日々挑戦」」「人間教育」「指導優先」の3つの言葉で語られています。

「不正は絶対にしない・見過ごさない」は、古くから建設土木業界に巣食う贈収賄の習慣を断ち切るために定めた項目で、些細な贈収賄であっても絶対に許さない、また知っていて見過ごすことも許されないという徹底した姿勢を表すものです。泰示郎が信頼していた側近の役員の不正が発覚し、心を痛めた末に解雇した経験や、営業社員の不正を知った周りの社員たちの士気の低下に気づけなかった自らへの戒めを、二度と起こすまいという決意と共に定めた項目です。不正については、非常に厳しい懲戒とともに、正当化を許さない企業文化が定着しています。不正を持ちかける取引先に対する姿勢や報告を徹底教育するとともに、風通しの良い企業文化の醸成を全社員の共通認識としています。

文責:経営企画室